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腰痛と鍼灸と漢方薬

[2022.05.15]

慣れない机と椅子で作業したら腰が痛くなった。駆お血剤を飲んで右大腿に置鍼した。

島根大学の漢方外来を始めた当初、痛みの患者さんには痛みの漢方薬を処方した。腕が悪いのかぜんぜん効かない。漢方本を読みあさって処方、増量してもやっぱり効かない。効いた感がない。患者さんは来なくなる。こんな繰り返しでうまくいなかい。

色々な外来、流派を見学させていただき、痛みには鍼を使う先生が多いと感じ、指圧や注射を試してみた。意外といける。漢方薬の学び始めと同様、面白いように効果を示し、患者さんに喜んでもらえた。

そうしているうちに、病棟、外来で指圧をするようになる。お医者さんに肩揉んでもらえて、などと概ねは好評。けれど時々指では響かない患者さんがいる。鍼ができたらなあ、ブラックジャック世代やし・・・と思ってた。。患者さんには鍼治療を薦めるものの、どこに紹介していいかも分からなかった。

私の腰痛は14歳から。野球で痛めて座位がとれなくなった。病院に行っても湿布薬だけ。近所の鍼灸院に行くと2回の施術で動けるようになった。病院はなんだったのか?

24歳で京都の研修医になった。奈良にバイトに行って、蕁麻疹の患者がきた。ステロイドでも出そうか悩んでたら、リハビリの鍼灸師さんが腕に一撃。蕁麻疹がすぐに消えた。なかなかの衝撃だった。

34歳でミネソタに留学して痛みの話をしていた。「Mayoでは鍼は結構やる人いるよ」。東洋の文化なのに・・・と思いながら、学ぶことはなかった。

40歳で漢方を始め、48歳で50肩になった。痛くてジャケットが着られない。漢方薬で少しはマシになるが、やはり痛い。そこで思い出したのが出雲市の岡鍼灸院。留学前に手術中に腰を痛めた時にも救ってくれた出雲のレジェンド鍼灸師だ。

年に一回の中医学会でご挨拶していた。お弟子さんの連絡先を効いていたので久しぶりに岡鍼灸院に行った。時間が合わなくて弟子の女性鍼灸師、坂本さんに施術してもらった。1か月で肩は上がるようになった。漢方薬と鍼灸それぞれ得意分野がある。一緒にできたらと鍼灸師との交流が増えた。

「漢方医は全部を漢方薬でなんとかしようとするね。鍼でいいところもあるのに」

次の中医学会で岡先生に言われた。同じ日に、島根大学大学院生の鍼灸師、吉田くんと知り合いになった。

漢方薬と鍼灸、西洋医学と東洋医学、それぞれに得意分野がある。未病をすると言うので大学を辞めて転勤したら未病はできなくなり、島根でも働けなくなった。高知で鍼灸師と未病をしてもいいと言うので引っ越したが、そういう話ではなくなった。

鍼灸師の吉田くんが高知で弟子になる、と言うのでそういうことになった。医者が漢方薬を使うこと、医者と鍼灸師が一緒に働くことにはさまざまなハードルがる。そういうわけで開業することにした。

自分や患者さんに一番良いと思える治療を提供したい。標準治療の偉い先生方は日本中にたくさんいる。偉くはないが、西洋医学と漢方医学、胸部外科と漢方薬とはりきゅうを学んだ。それぞれにとても相性がいい。オンラインで漢方や健康の相談に乗って、出雲と高知では鍼灸師が施術してくれる。そんな出雲漢方クリニックができた。出雲漢方クリニックでは曽田さんに改名した坂本さんが事務をサポートしてくれている。癒し系女鍼灸師として人気が出るかも。

先週ミネソタツインズのスーパースター、バイロンバクストンが脚を痛めた。しばらく休養では、と噂されたが、鍼治療をしたらしい。で、今朝ホームランを打った。ツインズも出雲漢方も楽しみだ。

 

 

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