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「冷え」と「むくみ」の季節に──当院の治療方針と新しい取り組み

[2025.11.17]

11月になって「足が冷える」「夕方になるとむくむ」という相談が増えています。

検査に異常がなくても、つらさは生活の質に直結します。多くの方に共通するのは、漢方でいう「水滞(水のめぐりの悪さ)」に、筋肉量の不足が重なっている点です。

診察では必ず舌を確認します。舌が腫れて歯形がつくタイプで「水が余る体質」や、細く乾いた舌で「水分不足+血虚傾向」のことが多いです。

いずれも冷え・むくみを起こしやすいため、舌診は治療方針を決めるうえで非常に重要な指標になります。

冷えむくみ改善の基本は「軽い筋トレ」

ハードな運動は不要です。継続できる負荷こそ効果があります。

タオルグリップ法(高血圧にも有効な等尺性収縮)

  • タオルを強く握る
  • 1セット6回 × 1日5〜6セット

1分スクワット(浅めで膝に負担をかけない)

  • 軽いお辞儀ほどの角度でゆっくり行う
  • 1セット6回 × 1日5〜10セット

この 軽い筋トレ を1〜2か月続けるだけで、むくみ・冷え・朝の倦怠感が大きく改善していきます。

冬場は「温める処方」へ

寒い季節は、必要に応じて附子(ブシ)などを含む温める漢方に切り替えることもあります。体を内部から温め、水の巡りを整える目的です。

「煎じ茶(漢方のお茶)」の提供開始

10月からは、水滞・むくみ体質の方向けに当院オリジナルの煎じ茶を提供しています。

日常の「飲む養生」として非常に取り入れやすい方法です。

舌診ラボを開講

同じく10月より、医療者向けのオンライン勉強会「出雲舌診ラボ」をスタートしました。漢方医学の舌診を外科医の視点から解説し、舌所見から体質をどう読み解くかを学びます。

ご興味のある方は以下の記事から詳細をご覧ください。

最後に ── 最も重要なのは「運動」

漢方薬も煎じ茶も大切ですが、身体を根本から変えるのは“筋肉を使うこと”です。

筋肉は、

  • 血流を押し返す“ポンプ”であり
  • 体温を生む“ストーブ”であり
  • むくみを改善する最大の“循環エンジン”

です。

運動だけは、誰も代わりにやってくれません。

「軽くて良いので、毎日少し動かす」——これが冷えむくみ治療の最重要ポイントです。

ご自身に合う方法を一緒に考えていきますので、気になる方はオンライン漢方外来までご相談ください。

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